ワンクリック詐欺

21歳の男子学生さんの体験談をご紹介します。

ある日、知らない女性の名前で携帯にメールが届いていました。メールには「ちょっとおしゃべりしませんか?」という一言とリンクアドレスが書いてありました。名前に心当たりは全くないし、友達のいたずらかもしれないなと思いました。でも、「もしかしたら・・」とちょっと期待する気持ちもあって、ついリンクアドレスをクリックしちゃったんです。

すると急にあるサイトに飛び、そこに「メールを読む」というボタンがあったので、それをクリックしました。いきなり、「3000ポイントご購入ありがとうございます」という画面が現れて、そこには3000ポイント分の代金として、3000円の振込先が記載されていました。もちろんメールなん読んでいません。それに、気持ち悪かったのは、ユーザーデータとして僕のメアドがしっかり表示されていたことです。

メールも読んでないし、「ポイント購入取消と問い合わせ先」として記載されていた番号に急いで電話をしました。最初に電話に出た人はとても丁寧で、問い合わせに必要な情報だからと、名前や住所を聞かれました。その後、担当者という人に代わると、いきなり口調が変わり、「払わないと家に押しかける」とスゴまれたんです。

しかたなく、払いましたよ。家にまで来られたらたまりませんからね。住所を聞かれたのはこのためだったのかと思ったけど後の祭りです。でも、「3000円ですめばいいか」と思っていたのに、その後も「正式な退会手続きが完了してないため会費を支払ってください」という数万円の督促を、メールや電話で何度もしてくるんです。電話とメールを着信拒否に設定したら、今度は家に郵便で督促状が届きました。いつ家まで押しかけてこられるかと、もう、毎日怖くてたまりません。

これは、典型的なワンクリック詐欺です。送信元の不明なメールを不用意に開かないというのは当然ですが、やはり人間好奇心には勝てないものです。好奇心に駆られてメールを開き、リンクをクリックすることもあるでしょう。しかし、そこまでで踏みとどまってください。相手はあなたから電話が来るまでは、携帯のメアド以外の情報は何も持っていないのです。それでは請求のしようがありません。メールで督促しても受信拒否さえすれば、その時点で相手はなすすべもなくなります。

ところが、相手の目的どおり、あなたは電話をかけてしまいました。相手は言葉巧みにあなたの電話番号、住所を聞き出し、逃げられない状況にあなたを追い込んでしまいます。そして一度でも支払うと、「脅せばいくらでも払う」人とみなされて、何度も要求されてしまいます。

ただし、相手は家に来たりすることは絶対にありません。それをやってしまうと、脅迫の現行犯になるからです。その点を踏まえて、督促が怖くても徹底的に無視するか、最寄りの消費者センターに相談してください。

もし、すでに支払ってしまっている場合は、警察に相談してもよいでしょう。警察もすぐに相手を逮捕したり、返金させたりするのは難しいかもしれませんが、警察に相談したことを伝えるだけで、相手はあきらめるはずです。

ポイント制なしの出会い系サイトに登録している方にも、このような心当たりの無いメールが届く可能性はゼロではありませんから、注意が必要です。知らない人、知らないサイトからのメールに書いてあるURLは絶対にクリックしないでくださいね。

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2011年5月19日

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